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男はつらいよ♡

みなさんこんにちは、今月のブログ担当の若林です。

「男はつらいよ お帰り 寅さん」が久しぶりに映画館で上映しているのですが、観に行きたいなという気持ちと観に行ったら終わってしまうような寂しい気持ちがあり中々観に行けない狭間にいる若林です。また映画館で観るというのも2時間も黙って座っていられるかなと思うのです。自分の寅さん鑑賞スタイルは、こたつでゴロゴロしていたり、家事をしながら何の気なく流れているのをなんとなく楽しむスタイルなのです。あんまり真剣に観すぎると疲れてしまうのです。

私は精神科の訪問看護師なのですが、関りを続けていく上で行き詰まってしまうことが多々あります。そんな時に、甥の満男と寅さんのやりとりを思い出すと少し気持ちが楽になるのです。

そのやりとりとは、満男が不意に「人間はなんのために生きているのかな?」というかなり哲学的な答えるのに難しい質問をしてきます。すると寅さんはしばらく考えた後に


「うーん、なんていうかな。ほら、ああ、生まれてきてよかったなって思うことが何遍かあるじゃない、ねっ!そのために人間生きてるんじゃねえのか」というような答えをするのです。


これは、誰にでもどんな人にも当てはまる優しい言葉だなといつも感心するのです。

そして今現在そのようなことが思い浮かばない人には、

「そのうちお前にもそういう時が来るよ。うん、まあ、がんばれ、なっ!」といって立ち去るのです。


付かず離れず、押し付けず、無関心でもない絶妙な言葉と間合いだなと思います。答えは当事者の中にある。自分の中にある幸せに気づき感じるのは自分以外何物でもないのだなと思い知らされるのです。とまあ、あまり真剣に考えすぎると“見上げたもんだよ屋根屋のふんどし、田にしたもんだよかえるのしょんべん”などと言われてしまいそうなのでこの辺で終わりにします。

風の吹くまま、気の向くまま、映画でも見に行ってきましょうかしらと思う若林でした。

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