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マイブームは12のステップ

「小久保さんは生真面目 ど真面目 くそ真面目なのよ~」
と利用者さんに言われたことがある。さすがにその3拍子揃って言われることは今までなかったと思うけれど「真面目」という代名詞はついているようだ。

先日のある訪問では、いろいろと動きのあった利用者さんだったので、こちらとしては、今日確認させて頂かないとならないことがある、という感じで、いくつか確認をさせて頂いたことがあった。その時
「小久保さんの言ってることはわかるけど、そんな話を詰めないで、間にあそびを入れるというか、他の話も入れるなどして欲しい。」というようなことを言われた。
それではたと気がついた。
確かに、あれはどうなりました?それはどうでした?と続けて確認される方はしんどかったかもしれなかった。

 


あそびかあ と思って話題を探すが、適当な話がなかなか見つからない。思いつくいくつかは仕事がらみで一人で苦笑い。そんな時、最近観た映画を思い出した。
「時間つぶしにと思って観たのだけれど、それがとても良かったんですよ」と話し出す。
「四万十 ~いのちの仕舞い~」という在宅医療についてのドキュメンタリー映画だった。話し始めて、あそびのつもりの話が、これまた仕事も絡んでいることがわかる。
「これじゃあちっともあそびじゃないですよね~」と二人で笑う。
たいていがこんな調子なので、くそ真面目と言われても致し方ないのかな…。

と、前置きはこのくらいにして、何が言いたかったのかと言えば、ブログとなるとこれまた、書くことが思いつかないなあということ。

 

 


そんな私が今回は、これまた仕事がらみにもなるのだが、今気になっていることについて。

3月中旬の週末、土日にかけてアディクション関係のセミナーが3つあった。平日どっぷり仕事をして、土日にセミナー制覇したら、ふらふらになってしまうだろうと思いつつ(人の話を真剣に聞く作業はとてもエネルギーがいることと思います)、結局3か所に出かけて行った。
なぜか惹かれるアディクション。自身の気質に似たところがあるからだと思っているが、ミーティングなどで話を聞くと、自分では言葉にならなかった「思い」「感情」「気持ち」が言葉として聞けて、ぐっとくる。元気や勇気をもらうこともしばしばある。
と、同時に、自身を振り返ることも多い。
自分はこう正直に自分を語っていない。語っていないからこそ、語る言葉を聞きたいのだろうか。話して楽になることは最近だいぶわかるようになってきたが、もっと話すともっと楽になるのだろうか。

20年以上前に縁あって精神科病院の看護助手として働くことになった。初めての配属がアルコール依存症の方もいる病棟だった。そこで、AA(アルコホーリック・アノニマス)という自助グループや中間施設の事を知る。
自助グループはAAの他にもGA、NA、EA、OA,など様々な自助グループがあるし~~アノニマスと名乗らないグループもたくさんある。

さまざまな自助グループ紹介 アルコール、薬物、ギャンブルほか

(自助グループが紹介されているページです)

どんな風にはまっていったのか、単なる興味だったのか、オープンのミーティングに何回か参加した。その後、看護学校に行き、看護師になると、認知症の病棟に配属となってそれからは疎遠になっていたが、その後またアルコール依存症の病棟勤務になったり、訪問看護でも利用者さんにおられたりとご縁が出来た。

自助グループ(今回はAA) について、わかっているのかと聞かれれば、良くはわからない。それでも、なかなかお酒が止められなくて、何度も入院をし、回復は無理だろうと思われた人が自助グループに、中間施設に、そして仲間につながって 飲まない健康的な生活を送られているという話は良く聞く。ミーティングではそのような人や、経過の中にいるひと、今日から飲まない生活を送って行こうと決心したという人の話が聞ける。
「一人では止められなかった」「こうして飲まない生活を送っていられるのは仲間のおかげ」などは毎回どなたかが言われる言葉である。

AAのミーティングは柱となっているのが、12のステップなのだと理解している。
そして、そのステップに基づいてミーティングに通うこと、仲間につながること、がとても大切なことのようだ。
その12のステップについてが 良くわかっていなかった。

ミーティングに長く通って、健康的な生活を送られているという方に話を伺っても、
「なんというか、うまく説明できない」
という感じでしか答えが返ってこなかったし、
「やってみないと分からないよ」
と言われたこともあった。
ハンドブック(ミーティングで毎回最初に朗読をする)を読んで自分なりに理解をするのみだった。

書き出すと、とめどなくなってしまうので、今回は書かないが(書けないが)土曜日のセミナーで12ステップとはこういうもの、というセッション形式の説明も聞くことが出来た。

自分が無力だと気が付き、自分なりに理解した神にゆだねる決心をする、決心の後は行動行動。自身の棚卸しをする、埋め合わせをする、霊的に目覚める、メッセージを伝える、など。まだまだ本すら読めてもいないが、こんなキーワードが頭に残っている。

本にも書いてあったが、すべての人に有用なステップなのではないだろうか。

本気で取り組むには 正直に自身に向き合う必要があり、しんどさも伴うのではないだろうか。セミナーでも、棚卸しの作業を行っていると閉じ込めていた感情が湧き出て来て感情の乱れる時期を過ごす事がしばしばあるとのお話しだった。そのしんどさを乗り越えるのは、一人では難しく、だからこそ誰か(スポンサー?)と行う必要があるようだった。
そんなことからも仲間とのつながりが必要なのかもしれないと感じた。

週末のセミナーで2冊の本を購入した。
12ステップを深めたい。自己理解も深めたい。本を読み、時間があればミーティングに足を運びたいと思っている。

 

写真は、訪問エリアの桜。
今年は開花して晴れの日が続き、堪能しました!

 

 

小久保

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